皆さん こんにちは。こんばんは。
お元気ですか?
今回は、強烈な個性が多いCopiapoaの中で、体も刺も小さく、ひっそりと輝く六等星 C.hypogaea、C.humilis (tenuissima)、 C.laui たちにスポットライトを当ててみました。
まずは、世界中から招集した強者たちをご覧ください。
▽これはChileのAntofagasta産のC.humilisで、かなり古株の大群生株です。和名は公子丸。
▽これは強刺タイプの C.humilis ssp. australisで、とても引き締まった古株です。
体よりも大きな太い根を張っています。水は切り気味で、通年気温20度を保つ時は、直射日光を当てて栽培していて、大きさは変わらず、美しい扁平を保ってます。😉
▽これは C.hypogaea var. barquitensis ヒポガエア バルクテンシス。
骨董の根付のような深い味わいが出ています。これも数年大きさはほぼ変えずに、上記同様に厳しい灌水、強い光線で締めて栽培しています。この写真は灌水した後という事もあり、ほんの僅かですが頭に高さが出てます。
▽これはC.hypogaea cv. Lizard Skin f. monst.ヒポガエのアリザードスキンのモンスト群生。
ガンダムのザクに見えるのは僕だけすかね。
和名が凄くて疣仙人(イボせんにん)。💦
▽これは上と同じくLizard Skinの実生古株。このクシャリ具合がカッコいい。
▽これはC.humilisの20年以上のとても貴重な超大株。大御所感が半端ないです。これも直射日光で白さが出てきましたが、子株は日焼けし易いので、肌が慣れるまでは、照射時間の調節など工夫が必要です。そのうち、子株の肌もしっかりしてきます。
いかがですか? 結構カッコよくないですか?
黒王丸や孤竜丸のカッコいい奴はよく出会えますが、こいつらはなかなか出会えないです。
また、普通の実生苗から時間をかけて渋く作り上げていくのも楽しいと思います。その際、あまり小さいうちから厳しくすると本当に成長しないので、小さううちは、乾いたら灌水するという基本通りに成長させ、成長に勢いをつけて、ある程度の大きさになってから厳しくしていく方が良いかもしれません。そういう僕は、小さいうちから厳しくしている😅ので、本当に成長しないのですが、それでも将来がとても楽しみです。
では、改めて紹介していきます。
hypogaea ヒポガエア
こいつは海岸都市チャニャラル(チリ沿岸部、アントファガスタ)の近隣に、2つの形態が知られており、町の北にある1つ目の形態は、人気がある表皮に凹凸があるいわゆる『lizardskin』で、町の近くや南の地域では表皮が滑らかなタイプ『 barquitensis』です。
下の激渋なこいつはlizardskinですね。
laui ラウイ
これは1970年代に発見され、当初はeriosyceの一種と考えられていたようです。
ドイツの植物探検家のAlfred B. Lauさんにちなんで「laui」と名づけられたようです。
こいつはコピアポアの中で最も小さく、成熟すると小さな頭をたくさん持ち、とても渋みがある魅力的な奴です。
コピアポアの中で唯一、側枝が自分の根を形成しているのが特徴のようなんですが、これは僕もちょっと言っている意味が分からないので、知っている方は教えてください。🙏🤤
ついでに世界で一番ちっこいCactusは、南米 (ボリビア~アルゼンチン)に生きるこやつ。ご存知の方も多いかもしれませんが、渋い和名の『松露玉(しょうろぎょく)Blossfeldia liliputana』です。厳しい自然界で、こんな岩の隙間に種が飛んできて、ここまで成長するのってほんと奇跡でしかねーよなー!。😂 しかしぺったんこだなぁ。笑
humilis フミリス
彼らには変種(var. )亜種(subsp.またはssp.) がいくつかあります。
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Copiapoa humilis ssp. australis
2004年に記載。チリの南方に生息していることから、ラテン語で南を意味するaustralisと命名されたようです。肌は淡緑色(通常)〜濃緑色(ときにほぼ黒色)で、灰色がかったロウに覆われている。通常のタイプよりも突起が少なく、茎はCopiapoa humilisよりも硬いようです。樹冠はやや窪み、白い羊毛状のフェルトがあります。Huasco近郊で、今のところ最南端のCopiapoa humilisとして知られています。他のhumilisとは、上記の非常に南寄りに生息することと、非常に強い棘があることで区別されているようです。
Copiapoa humilis subs. tocopillana
1980年に記載され、2002年にhumilisの亜種になったようです。こいつは生息地であるトコピラの名前が付いています。そのトコピラ近郊の乾燥した丘に生息しており、現在知られている中で最も北に位置するコピアポアなのが特徴です。岩の隙間の奥深くに生育しており、見つけるのは非常に困難なようです。説明通りに挟まってるねぇ〜。😂
Copiapoa humilis ssp. variispinata
明るいグリーンの肌が特徴。1980年に記載。名前のvariispinataはラテン語 vărĭus 「様々な」+spīnātus 「棘のある」という意味です。この種は、特に棘に関して、例外的に幅広いバリエーションがあることが特徴であるとのことです。
Copiapoa humilis ssp. tenuissima
humilisとは茎が小さい点で異なり、その分類学的位置づけは議論の余地があるようです。
肌はくすんだ緑色、濃いオリーブ色、深い紫色に近い色をしており、外皮は細かいイボイボでざらざらしています。頂部がわずかにフェルト状になっています。個人的な意見としては紫色の株が多いように感じます。
では、彼らの自生地を見てみましょう。どんな種類も現地株は貫禄がありますね。黄色い花が荒々しい乾いた大地を潤わせていますよね。
一見すると六等星である彼らも、こうして改めて深掘りをしてみると、一等星の黒王丸や孤竜丸、グリセオには持ち合わせていない素朴で愛らしい魅力があり、そして、何よりも力強い生命力を感じました。雨の殆ど降らない過酷な地で、すぐに枯れてしまいそうな小さな体で、逞しく生きる姿は本当に美しいです。
僕らの世界にも出世も出来ず、立場が低い人でも立派な人は沢山いますよね。むしろ、立派な人こそ弾かれていくのがこの世の常です。
他人の評価を気にせず、自分の評価は自分で行い、他人から六等星だと思われても、自分自身が一等星だと信じて生きていくことが大事ですよね。
では、今回は以上になります。
また、お会いしましょう。
その他のCopiapoa はこちらから。▽
https://cactusman.org/2022/08/25/セルペンティスルカータ/