皆さん、こんにちは。こんばんは。
元気でお過ごしですか?
今回は”Copiapoa krainziana ココピアポア•クラインジアナ 【雷血丸】”についてまとめます。
コピアポアの中で、飛び抜けて個性的で、真っ白な髭(刺)を持つ貫禄のあるお姿をしております。特に大きな群生株は、仙人のような懐の深い温かみを感じます。
クルクルとカールした髭は、個体によって違いがあり、柔らか いものから硬いもの、長いものから短いものまで様々です。柔らかい髭でも触るとやぱっり痛いです。僕のお勧めは硬めで多毛タイプです。
棘は非常に繊細で折れやすいので、植え替える際などは、なるべく根元を持つとかして髭に負担がかからないようにする工夫が必要です。ヘッドは彼らにとって一番かっこいい部分ですからね。
この長い白髭は、霧を水滴に変えるためだそうです。まさに“雨垂れ石を穿つ’’ですね。
▽この雷血丸は、field No付き(FK500)の実生(接木)群生です。刺は柔らかいタイプです。
▽これらは僕が過去に販売した現地球の古いカキコで、刺が硬いタイプです。
彼らの故郷は、チリの海岸沿いの丘陵地帯や平野部の峡谷、高温で日当たりのよい北向きの斜面など、降雨量の極めて少ない乾燥した場所で、日射に十分に浴びながら住んでます。しばしば、Copiapoa cinerea f. haseltonianaや柱状のEulychniaの群生に混じって生育しているみたいです。乾季はなんと8〜12ヶ月も続き、雨が全く降らない年もあるようです。凄!
この環境で生き抜いているのは驚異的ですよね。
では、自生地を見てみましょう。
彼らはかなり限られた一部の場所でしか住んでないいようです。( San Roman Valleyなど )
雷血丸の故郷の風景.岩場の急な斜面で、彼らはどれほどの時を過ごしてきたんでしょうね...浪漫ですね。
遙か遠くの異国の地の、こんなにも過酷で、ごく限られた狭いエリアでしか住んでいない彼らを、日本で育ててみたくなりませんか?
是非、皆さんのCactus仲間にいれて欲しいですね。
栽培に関しては、故郷の説明にもあるように、乾燥が好みですおで、乾燥気味に育てて下さい。基本的には暑さ寒さは強いCopiですが、徒長しやすいのと、焼けやすいので、灌水は厳しめで、風を当てて下さい。Copiは強い光線がとても大切ですが、焼けやすいので、温度を上げずに強い光線で管理すれば白くなってくると
最後に僕の苦い経験談を....
一昨年、雷血丸の大きな親株を腐らせてしまいました。はっきりとした原因はわからないのですが、恐らく根元付近のカキコを外した際に、傷口から菌が入ったのではないかと思っております。痛んだ部分が根本付近だったため、胴切りも試みたのですが、天国へと旅立ち
栽培していたサボテンが、突然亡くなってしまうのは、とても悲しいものです。村主康瑞さんの書籍には、’’サボテンは突然死ぬ’’と書いてありましたが、寿命だったのか、菌にやられたのか分かりません。それ以降は、カキコを取る際はより時期を限定して慎重に消毒などを行い、古株は根元に無機質の化粧石を厚めに敷いてます。
僕はまだまだ勉強中の身(というか人生は死ぬまで勉強ですね)ですが、今の僕の知りうる範囲で、皆さんに少しでも多くのカッコいいCactusを紹介出来たら嬉しく思います。
そして、皆さんと一緒にCactus Lifeを楽しんで行けたらいいなって思ってます。
では、またお会いしましょう!