皆さん こんにちは。こんばんは。
元気でお過ごしですか。
僕はといえば先日、ValiemさんとのOnlineEvent、そして佐野馨さんとのOnlineExhibitionを無事に終えることが出来ました。皆さん、ありがとうございました。
今回は、美しくも儚い...斜陽の如くオレンジの美しき刺”Copiapoa serpentisulcata(セルペンティスルカータ) ”についてまとめます。
こいつのカッコよさは、なんと言ってもその”刺”の美しさにあります。
特にオレンジ色に輝く新刺は、Copiapoaの中でも格別です。
形も美しく、扁平で綺麗な丸に成長してくれます。以前、Blogで紹介した自生地でのご近所さんの”cinerascens(シネラスケンス)”も扁平で丸く、形が綺麗なものが多いです。
また、刺で言えば ”longistaminea(ロンギスタミネア)” もGoldの神秘的な刺を持ち、美しさは甲乙つけがたいです。☺
▼これは過去に販売した貴重な現地球のダブルヘッドのセルペンティスルカータ(カキコ)です。国内で長く栽培されたため、とても健康的です。
美しいものは儚いとは言いますが、セルペンティスルカータは、乾燥に強いCopiの中で、最も乾燥に弱いとされているようです。それでも強いと思いますが...😅
繁殖力がほとんどないことも相まって、特に標高の低い個体群は雨が降らないこともあり、絶滅の危機に瀕しているようです。
実際にIUCN(国際自然保護連合)では、2011年にセルペンティスルカータを”endangered (EN)絶滅危惧種”に指定してます。
うーん、なんとも悲しい...💧
▼参考までにIUCNのリンクを貼っておきますので、良かったら気になる植物を調べてみてくださいな。
(国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト
そんなこともあり、彼らは実生苗も含めて流通量がとても少なく、世界的にも手に入れるのは難しいです。それでも世界中のスペシャリストから定期的に入荷することもあるので、入荷したら是非ご紹介したいと思います。
野生のセルペンティス達には、なんとか絶滅は免れてほしいと切に願うばかりです...
では、彼らの自生地を見てみましょう。
彼らは、アタカマ砂漠の海岸部、海成段丘上、通常は花崗岩の露頭、砂礫上の岩の底部に限定されて、単独あるいはEulychnia iquiquensis仁王門(柱サボテンの一種。和名がマニアック)やC.cinerascens竜牙玉(お馴染みの)と一緒に暮らしてます。
非常に狭いエリアに住んでいるんですよね。
しかし、ここは周りは岩だらけだし、本当に凄い住まいです。ほとんどの場合、柔らかい砂や砂利の中の岩の根元に生育しているようですね。ってこれ柔らかく見えんぜ。笑
この岩は花崗岩なのですが、これがまたカッコよさを演出してくれてますよね。厳つい。
美しいOrange spines
▽これらは僕が過去に販売してセルペンティスルカータ達です。
最後に...
こうして、目の前の美しいCactusと向き合うということは本当に素晴らしいリアル体験ですよね。
今回、OnlineExhibitionを初めてやってみて、本当に素晴らしい体験でした。沢山のご意見も頂いてとても嬉しかったです。反面、改めてリアルの素晴らしいも再認識出来ました。
これはもしかしたら、僕が昭和・平成とリアル過ぎて、ブラック過ぎる世界を生きてきたからなのか...😅
彼女に電話すると親が出て気まずい的な...はたまた、ファミコンのカセットを引っこ抜いて、ふーって息でホコリはらう的な...
そして、ドラクエがまだセーブが無く、復活の呪文(ふっかつのじゅもん)を必死こいて書いたのに、なぜか間違えていて復活出来ねーじゃん的な...
時代を生き抜いてきたからなのか?
しかし、今の子供達やこれからの子供達はどうでしょう?
生まれたときから既にインターネットがあり、AIがあり、スマホを小さい頃から持ち歩いているんですよね。
僕の長女がまだ小学生の頃、iPhoneで友達とラインのビデオ通話しながら、違う友人とiPad でOnlineゲームをしてました。汗 本当に僕らの時代とは違いすぎますよね。
どこにいても、いつでも、もう一つの仮想空間が存在するこの”今”そして”これから”の世界。
未来の彼らにとっては、AIに悩みを相談したり、仮想空間で遊んでいるほうが普通に心地よいと感じてしまうかもしれません。
今後、世界はAIやメタバースの時代が確実にやってきます。このような時代の流れは、誰がどんな理由で創っているのか?誰が一番メリットがあるのか?
そんな未来の世界は、現在の植物と人との関係性を変えてしまうかもしれません。
でもどうでしょう。僕らはこの地球にリアルを体験をしに集まってきた筈です。
美しい自然や動物たち...地球を支える植物たち...僕ら人間...そして愛...
触れる、感じる、共有する...
メタバースをすべて否定するわけではないですが、僕らがAI化されないように、美しい植物達と抵抗し続けたいと思ってます!
それにしても、僕らがあの夢中で”ふっかつのじゅもん”を書いた時代は、
あの時、あの瞬間にしか体験できないリアルで、素晴らしく、永遠なものですね!
では、今回はこれで終わります。☺ またお会いしましょう!
Stay hungry. Stay cactus Foolish.