皆さん こんにちは。こんばんは。
お元気ですか。
今回は、飛び抜けた個性で、他を寄せ付けない屈指のCactus。
一属一種、聖帝サウザー” Obregonia denegrii 帝冠 ”についてまとめました。
▽これは実生20年の株です。扁平でとても締まっています。大きさは20年で10cmです。
究極のスローライフ...☺️
古株になるにつれて、下部の木質化した年輪が品格が際立たせてますね。こういった扁平タイプと丸いタイプがあります。
生き急がず、時の流れに身を任せる...
今を生きる事にすべてを捧げ、過去も省みず、未来も見据えない...故に後悔もない...
正に武士道の生き様...スローライフのCactusを見て、いつも自分を見つめ直しております。
彼らには大疣タイプと小疣タイプとあるんです。自生地では特に法則はなく、混在して生息しているようです。
▽この2タイプとも実生30年位でしょうか。かなりの古株です。これは丸いタイプですね。扁平タイプも渋いですが、丸い古株も迫力がありますよね。
彼らは故郷は、メキシコ、タマウリパス州のJaumaveの谷のCiudad Victoria付近の非常に小さな村で、標高海抜約1,000mの高地範囲はおよそ2000km2、占有面積は350km2、5つ以上の亜集団はなく、すべて1ヶ所でにいるようです。結構高地に住んでますよね。
そして、半砂漠地帯の開けた場所や、侵食が深刻な丘陵地の斜面下部の密林の中で繁茂しており、時々、雨によって地面から洗い流されるようです。丸裸?笑
では、自生地での彼らの勇姿を見てみましょう。
なんか凄くないですか?笑
ぺったんこになって、泥水飲んで、ズタボロじゃないすか。😂
サウザーじゃなくて、どっちかというと”拳王軍ザコたちの挽歌”って感じですよね...
というのは冗談☺で、自生地でも彼らの美しさは異彩を放ってます。


ここは、気候は比較的湿潤で、写真でも見られるように、石灰岩の土壌で、砂利や小石の間に生きてます。彼らは他属の仲間と一緒に住んでいて、ざっと上げると、Ariocarpus trigonus(アリオカルプス三角牡丹)リュウゼツラン、Astrophtum myriostigma(アストロフィツム 鸞鳳玉)、 Neolloydia grandiflora(ネオロイディア大輪丸)、Coryphantha palmeriコリファンタ千早丸)、Echinocereus blanckii(エキノケレウス花守)などなど...
うーん、どれも渋すぎるし、僕はまだ実物を見た事もないです。 特にネオロイディア大輪丸とか...
彼らの地理的範囲は非常に狭いうえ、悲しいことに、ここ10年間の間に、違法な過剰採集(個体数は5,000株未満)や放牧による生息地の改変により減少が続いております。また、薬用として地元の人々によって採集されているという話もあります。(リューマチの治療に使用)
ちなみに、聖帝は絶滅危惧種大の”CITES附属書1”に分類されてます。storombocactus菊水先輩も同じく附属書1ですね。
栽培に関してですが、非常に焼けやすいので遮光が必須です。高地出身ですが、多少の湿度は平気です。それでも紫外線を強めにしたい場合は、徐々に遮光率を下げるなど、じっくり慣れさせるほうがよいです。疣の先端が変色してしまいます。焦りは禁物、締めて作れば20年でたった10cmですからね...一生の相棒になれます。
最後に、スペシャルな帝冠をご紹介して終わりますね。
▽これは、oana_cactusさんのハウスで拝見させて頂いた”帝冠錦”です。班も美しいし、シャープなFaceで最高にかっこいい。
純白な清らかな花...本当に美しい...吸い込まれそうです。
如何でしたか? 一属一種の帝冠サウザー。
小さい実生苗は、手頃で入手しやすいので、是非!
手にとって栽培してほしいCactusです。
では、またお会おう!