皆さん、こんにちは。こんばんは。
お元気ですか?
今回は、長きに渡り一属一種に君臨していた孤高のCactus ”ストロンボカクタス菊水(Strombocactus disciformis )”です。
僕の中では、まだこいつは永遠の一属一種です!! とかいきなり訳の分からん事言ってすみません。笑
それくらい、僕の中で”孤高のサボテン、ストロンボカクタス菊水”とイメージが強くて....
Cactusに興味を持ち始めた最初の頃に知ったということもあり、僕の中で思い入れが強いんですよね。
一属一種...響きがGOOD! 『俺か俺以外』ではなく、『俺か俺』....
和名も渋いですよね。ちなみに”菊水”というは、”水の流れに菊の花が浮かぶ模様”という意味です。
僕が彼を知った頃には、すでに新種が発見されていたのですが、なぜか一属一種と書いてある資料が多くて、一属一種って、凄えなァ....って完全に信じ込んでおりました。笑
しかし、実際は赤い花を咲かせるタイプ(赤花菊水)と2010年に棘が太くて黒いタイプの’’strombocactus corregidorae”(コレギドラエ)が発見されています。
▼これが赤花菊水。市場では赤花の方が高額で取引されてます。僕は白花が好きですね。

▼こいつが”corregidorae”です。なかなかワイルドでカッコいい!


コレギドラエもん、厳つい!!

”菊水”の魅力は、独特の肌の凹凸、そしてUFOのような可愛いフォルム。
”disciformis ”は円盤状のって意味から来てます。うん、確かに見える!
菊水は、世界でも日本でもかなり古くから親しまれているCactusで、なんでも最初の記載は1800年代にされているようです。
つまり、ここから2010年まで数百年もの間、ずっと一属一種という宿命を背負い、孤独?気楽?に過ごしていたわけですね。そこがいいなぁ...
僕が持っているサボテンの資料で一番古いものは、昭和6年の”趣味の仙人掌栽培”という本なのですが、そこには普通に ”菊水”という名で掲載されています。いつがれが命名したんですかね…
名前の付け方が凄くセンスがありますよね。
それにしても、昔の文章はなんか硬い!「植え込みたる菊水の開花せるもの!」とか何か凄みがあります。「菊ちゃん咲いちゃてるねー」とか書いてあってもビビりますが…
彼らはメキシコ北部のケレタロ州、ヌエボ・レオン州で19の地域で、険しい石灰岩の崖や斜面や、ほぼ垂直の壁にへばり付いて生きてます。どのCactusも野生児は強い!
悲しいことに、近年、違法な乱獲により成熟した個体が減少しています。故に現在は人が入れないような険しいところに残ったとも言えますね。


最後に栽培についてです。
成長すると高さ20cm、幅は3〜9cmになりますが、成長が遅いため、非常に時間がかかります。
UFO菊水にしたいなら、Copiapoa同様に強光線で頭を抑えて、且つ潅水は厳しめが良いと思います。遮光はやや強めの30%から40%で、出来るだけ強光線を長くあててあげて、水はかなり厳し目で!
現地球(山木)は潅水を厳し目にしても、なぜか伸びやすいと言っていた方がおりました。確かによく長い現地球は見かけますよね。
菊水は非常に丈夫で滅多に死なないです。そういう意味では育てやすいかもしれませんね。
いかがでしたか?
とても魅力に溢れたCactus。
一属一種ではなくなっても、孤高のCactusって感じがします。それくらい個性的。
何かメキシコのイメージよりも、日本の”侘び寂びの美”を感じます...
では、最後に菊水の心が洗われる美しい純白の花をご紹介して終わります。

では、またお会いしましょう!
Stay hungry. Stay cactus Foolish!!!